電話回線の種別
従来の電話回線はメタル回線というものを利用しております。メタル回線には現在アナログ回線と、デジタル(ISDN)回線の2種類がございます。利用の仕方によって、どちらの回線を利用するか選ぶ事が出来る様になっております。但し、アナログ回線とデジタル(ISDN)回線では基本料金に違いが生じます。
「アナログ回線」と「デジタル(ISDN)回線」の違い
アナログ回線
・アナログ回線とは、音声データが電気に乗って銅線を伝わっていく送信方法を利用した電話回線。
特徴としては、アナログ回線1回線で同時に1通話しかする事が出来ない回線です。デジタル(ISDN)回線に比べて、基本料金は安く設定されております。
デジタル(ISDN)回線
・デジタル回線とは、音声データを「0.1」のデジタル信号に変換して送信する電話回線です。アナログ回線と比べて通信速度が速く、音質に関しても良くなっております。
アナログ回線もデジタル(ISDN)回線も同じメタル回線を利用するのですが、それぞれで通信方法が異なっているのです。
★CHEACK
特徴としては、デジタル(ISDN)回線1回線で同時に2通話までする事が出来る回線です。アナログ回線より基本料金が高く設定されておりますが、アナログ回線を2回線利用するよりは、安い基本料金でご利用することが出来ます。
デジタル(ISDN)回線の付加サービス
また、デジタル(ISDN)回線は付加サービスとして安価で電話番号をもうひとつ取得することが出来ます。
<例えば・・・>
・電話として1回線 (○○-○○○○-1111番)
・FAXとして1回線(○○-○○○○-2222番)
上記の様に利用する場合、アナログ回線1回線では同時に1通話しか出来ない為、電話利用中にFAXの送受信が出来ない事になります。アナログ回線を2回線利用する必要があるのですが、そうすると・・・
[電話] ○○-○○○○-1111 ・・・基本料金 2300円〜2500円
[FAX] ○○-○○○○-2222 ・・・ 基本料金 2300円〜2500円
基本料金(合計) 4600円〜5000円
通常、アナログ回線2回線分として4600円から5000円の基本料金がかかってしまうのです。それをデジタル(ISDN)回線を利用し安価な追加番号のサービスを受けると・・・・・
[電話] ○○-○○○○-1111 ・・・基本料金 3530円
[FAX] ○○-○○○○-2222 ・・・ 追加番号の定額料 300円
基本料金(合計) 3830円
アナログ回線を2回線利用する時の4600円から5000円という金額と比べて、デジタル(ISDN)回線であれば3830円と770円から1170円分基本料金を安く利用する事が出来ます。
更に、アナログ回線とISDN回線の違いを分かりやすく言いますと・・・
例えば・・・・
アナログ回線は1車線の道路なので、車は1台しか通れません。しかし、ISDN回線は2車線の道路なので、車は同時に2台通る事が出来るんです。(余計分かり辛かったら、申し訳ありません)
★CHEAK
よって、電話とFAXの同時利用をする可能性がある為、2回線分の利用が必要な場合には、アナログ回線を2回線利用するより、ISDN回線を1回線利用した方が、安い料金での利用が可能となる訳です。
今、うちの会社はどっちの電話回線を利用しているんだろう?と思われた方は、現在届いている電話料金の請求書をご覧いただければと思います。
基本料金の金額で識別していただくか、通話料金の記載の仕方がダイヤル通話料と載っていればアナログ回線、INS通話料を載っていればISDN回線と区別していただく事も出来ます。
次回は、今までご説明させて頂きました一般の固定電話サービスと、その他の電話システムについて配信させていただきます。